子供達にクリスマスのプレゼントを包装するボランティアをした。
その場にいる主催者の方がポロっと言った
「子供達も大きいのがいい、小さいのは嫌だというんですよ。まったく驚きますよね」。
確かに包装していると大きな物のほうが楽しそうなおもちゃが多い。
これでは包みを開けたときに大きいほうをもらいたいと子供は思うだろう。
もちろん私が子供の時は大きなほうが好きだった。
そんな折、日本のおとぎ話「舌切り雀」を読んで、欲を出すことはいけないことだと学んだ。
ある時、プレゼントを貰う場で私たち子供に好きな物をもっていってよいと言われ
私は小さいのを探していると、隣にいた女の子が「私はいらない」といってその輪から外れた。
私は彼女のいらないという姿にショックを受けた。
選ぶ、貰うという場で”欲しいと思わないからいらない”という選択があり、
それを同じ年頃の女の子が知っており、それを実行しているということに。
それから私は手にした小さな包みが本当に欲しいのか?と改めて自分に問いてみた。
”うむむ、貰わないと主催者の大人に悪いかな”とそのまま頂いた。
今思い返すとこの選択はとても私らしくて可笑しい。
さて、今の私はどうか
「大きい包みと小さな包みのどちらが欲しい?ですか?
えっーと、それぞれ中身は何ですか?」である。